この歌詞、「100の物語」に曲を付ける。
まだ何もしていない。
歌詞もサラッと読んだだけ。
深読みはもう少し後で。
毎週作っている曲はこんな訳にはいかない。
すぐに歌詞を深読みする。
何度も何度も。
その時は全くメロディーのことは考えていない。
ただ読む。
ひたすら読む。
一番大切な読む時間は早朝。
眠って頭の中が白紙?
変な夢を見たら白紙ではないけど、起きてすぐの頭の中はデフォルト?
夕方の頭の中はリンクが貼りめぐらされていて、景色がぐちゃぐちゃ!
しかし朝は変な夢を見たとしても頭の中にリンクは貼られていない。
その頭で歌詞を読む。
すると歌詞の背景が見えてくる。
明日の朝かな?
ちょっと読んでみようかな?
おやすみ工房の曲は期限があるからそんな訳にはいなかいけど、みやりかの曲を書く時などはこうやってじっくり構えて曲を付けている。
余計なことだけど、みやりかに書いてる歌詞は自分でも自己嫌悪に陥ることもあるので、その歌詞を他人事のように眺められるようになってからメロディーを付けることもある。
みやりかの曲を作る時は幽体離脱というか、自分から離脱して書かないと危ない!
そう、自分が歌詞を書いた時は違う。
やはり歌詞がメロディーを連れてくることが多い。
そういう時はその連れてきたメロディーを残しながら歌詞を書いて曲を作ることもある。
このようにいろんな曲の付け方はあるけど、今回は天埜くんが書いた歌詞を素敵な時間に読みながらメロディーが降りてくるのを待つ。
全く焦らない。
歌詞がチラリチラリと景色を見せてくれるから。
その景色がどんどん鮮明になっていく。
そしてメロディーが乗っかってくる。
さあ、明日の朝この歌詞を読んでみよう。
木村菜緒
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